現在進行形のガーデニング─

生活に生かす樹

ヨーロッパ、特にイギリスの庭の美しさは、非常に感動的です。それは大規模な庭だけが美しいというのではなく、ごく一般的な家庭の庭も実に美しいのです。一般に公開されている庭を訪問すると「私がこの庭を管理しています」という言葉をよく耳にします。この言葉には庭に対する技術や知識、そして憧れや思いやりと共に、実にまめに手入れしている、庭に対する誇りが現れていると思います。ガーデニングの本質はどこに存在するのか・・・。イギリス人の生活の一部としての庭づくりを通して、その一面を見ることが出来るのではないでしょうか。


古川庭樹園

日本のガーデニングにもっと「進行形」を

日本人は庭、中でも特に植物が好きな国民だと思います。ただイギリスの人たちと違うのは、日常自らが手入れするよりも、眺めることに重きを置いているように、まだまだ感じられるところです。これが庭の定型化・管理の省力化につながり、自然樹形・花木・草花の少ない庭になっているように思えます。つまり日本人のガーデニングには、「〜ing」がかけているように思うのです。植物は「生き物」です。木々や草花の生長は、庭づくりに新たな楽しみをもたらします。

自然と共存していくために

今日、人と自然は一体化し共存する時代といわれています。このような中で私達の生活の場に自然の姿をどんな風に取り入れていくか、改めて考えて見ようではありませんか。そのきっかけとして、自然とふれあう楽しみを味わうため、庭で育てられるおすすめの樹をご紹介いたします。